宇宙逃避航海日誌

Space Run A-Weblog

Comedian Lord と Brave men Road/『ドキュメンタル』の感想

『ドキュメンタル』のシーズン2が終わった。いやぁ今回も素晴らしかった。僭越ながら出場された芸人の皆様やスタッフの方々に惜しみない賛辞を贈りたい。どうもありがとうございました。

そして例によってAmazonレビューが荒れていた。いくつか読んでみたが、やはり「一番面白い奴を決める」という宣伝文句がマズいんだよなぁと思った。

僕はこの番組が本当に「大好き」なのだが、そんなに「面白い」とは思わない。もう少し正確に言うと、いわゆる「芸」の面白さを求めて観るような番組ではないと考えている。

『ドキュメンタル』という番組は、福本伸行作品に登場するド畜生サディスティック大富豪の気分で観るべき番組なのだ。キンキンに冷えたビールを片手に、焼き鳥をうし…うし…しながら、人間が足掻く様を楽しむべきなのだ。

本番組を「一番面白い奴を決める」企画として観ることは、摩天楼ビリビリ綱渡りを「勇気ある人間を決める」企画として観るようなものである。だから「面白い人ほど笑うのでそういう人が脱落するルールはおかしい」のような批判は「最前列の人間が風よけになるので勇気ある人間ほど不利なルールはおかしい」と同じくらいナンセンスだと思う。そこは別にいいでしょ。生きて明日をつかむために足掻いて足掻いて泣きながら落ちていくのが面白いんじゃないか。金と名誉のために必死に笑わせようとする姿が面白いんじゃないか。

落ちたら即死だが進まねばならないという「恐怖」の極限に蛮勇や自棄や慈愛があったように、笑えば退場だが笑わせねばならないという「何か」の極限に悲哀や狂気、そして爆笑があるのだ。シーズン3も何卒よろしくお願いいたします。